世界に投資リターンの機会をもとめて
米国株は依然としてリターンの重要な源泉ですが、投資家の間では投資機会を他の地域へ広げ、分散する必要性が意識されています。
2018年9月
米連邦準備理事会(FRB)は金融政策を正常化しようと、政策金利を引き上げたりバランスシートの調整を進めています。一般的に債券市場にとって厳しいといわれるこのような投資環境で、なぜ債券投資が検討可能なのか、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
私たちは、まだ債券投資の分野にも投資機会は存在すると考えています。その理由は、
① すべての種類の債券が金利上昇局面で同じ動きをするとは限らないこと。
例えば、米国の長期国債は金利上昇局面で大きく価格が下落する傾向が見られますが、短期国債は価格の下落が小幅です。
② リスクの高い債券セクターの中には利上げ局面でプラスのリターンとなる傾向がみられること。
例えば、高いクーポン利率で発行された債券は、金利上昇による価格の下落をクーポン収入が補ってトータルリターンがプラスになるケースがあります。経済成長が著しい環境では債券が債務不履行(デフォルト)になるリスクは一般的に低水準となります。
③ 重要なのは、債券ポートフォリオの中で分散すること。
利上げ局面かつ市場が大きく変動する環境では特に重要です。米国が金融引き締めを継続する一方で、他の国々は金融緩和を維持する状況がしばらく続きそうです。債券の中でも様々な国に分散投資すれば、米国で金融引き締めが進んだとしてもポートフォリオは強固でいられるでしょう。
④ ポートフォリオ全体の資産価格下落リスクを低減できること。
が債券をポートフォリオに組み入れるもう一つの理由です。リスク資産全般が調整する局面では、グローバルな投資資金は一般的に債券に向かいます。
米国株は依然としてリターンの重要な源泉ですが、投資家の間では投資機会を他の地域へ広げ、分散する必要性が意識されています。
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