お客様本位の業務運営に関する方針および取組み状況(2026年4月更新)
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(以下、「JPモルガン・チェース」)の日本における事業会社の一員であるJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」といいます。)は、JPモルガン・チェースが定めているビジネス原則に則り業務運営しています。当社およびJPモルガン・チェースの日本における事業会社の顧客本位の業務運営の方針はこちらでご覧いただけます。
また、当社は資産運用業のプロフェッショナルとして、運用能力の高度化や運用手法の多様化を通じて、お客様の様々な資産運用ニーズにお応えできるよう、日々努力を重ねております。
この一文は、投資信託協会および日本投資顧問業協会(2026年4月より資産運用業協会)の各理事会において採択・公表された「資産運用業宣言2020」の中で資産運用会社の社会的使命を示したものです。当社はこの宣言に賛同し、資産運用会社として「目指すべき姿」の実現に取り組むとともに、以下に定める方針のもと、高度な専門性と職業倫理を保持し、お客様に対して誠実かつ公正に業務を行い、お客様の最善の利益を最優先に考えた業務運営に努めております(原則1)。
「資産運用業宣言2020」では、「目指すべき姿」として≪専門性と創造性の追求≫、 ≪顧客利益の最優先≫、 ≪責任ある投資活動≫、 ≪信認の獲得≫の4つの方針を掲げており、これらは「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則2、原則6、原則7とも関連しています。これらの方針の内容と当社の取り組みについては、こちらをご覧ください。
お客様に相応しい商品・サービス、情報のご提供について
■ 方針
当社は、お客様に相応しい商品・サービスを提供し(原則6)、手数料を含めた重要な情報を分かり易くお客様に提供・開示するよう努めて参ります(原則4、5)。また、お客様の資産運用ニーズを的確に把握しお応えするためには、販売会社の販売員の皆さまや最終投資家の皆さまの金融リテラシーの更なる向上が不可欠との認識から、資産運用に係る啓蒙活動をサポートするための積極的な情報提供を行って参ります(原則5)。
■ 取組み状況
当社が設定・運用を行う投資信託
当社は、販売金融機関との綿密な打ち合わせを通じて得られた、想定されるお客様属性をもとに、リスク特性も含めた商品内容を投資家の皆さまが十分にご理解いただける商品、中長期の資産形成の一助になり得ると判断する商品を提供することに努めております。2024年より始まった新たな少額投資非課税制度(NISA)の成長投資枠の対象商品もご用意し、個人の資産形成に資する運用手段を提供しています。また、世界の経済環境や市場動向を包括的に提供する投資教育プログラム「Market Insightsプログラム」を2013年より展開しています。四半期ごとの定期セミナー、レポートや動画の配信、タブレットおよびスマートフォン向けアプリの提供を通じて、販売金融機関向け営業支援はもとより、個人投資家の皆さまの金融リテラシーの向上もサポートしています。同プログラムは当社ホームページの下記リンクより、どなたでも無料でご活用いただけます。
機関投資家の皆さまへ提供している商品・サービス
当社は、お客様の資産状況、取引経験、取引目的等を総合的に勘案し、お客様の資産運用ニーズに沿ったご提案を行い、お客様にとって最適と判断した商品・サービスを提供するよう努めております。近年は非対面チャネルでの情報提供に注力しており、積極的にWebセミナーを配信し、多くのお客様にご視聴いただいております。加えて、ご投資いただいている間は、お客様やその先の受益者様を意識しながら定期的な運用報告を行うとともに、長期的な市場見通しをもとに毎年発行するロング・ターム・キャピタル・マーケット・アサンプション(LTCMA)等も活用しながら、お客様の中長期的かつ安定的な資産運用に資する情報提供を積極的に行っております。さらに、当社で独自に行っている企業年金運用動向調査は2008年度以降、継続的に実施しており、集計した調査結果は企業年金基金の今後の資産配分の参考としてご活用いただいております。
適切で分かりやすい情報提供・開示について
お客様に相応しいサービスを提供するうえで、想定されるリスク・リターンや取引条件等を含む重要な情報をすべてのお客様に分かりやすくご提供することは、お客様の投資判断にとって非常に重要なことであると考えており、当社は交付目論見書、販売用資料、当社ウェブページなどを用いてこれらの情報を提供しております。投資信託の組成にあたっては想定する顧客属性を特定し、販売会社が作成する重要情報シート等でご確認いただけるよう情報提供に努めております。投資経験に関わらず、すべてのお客様に商品内容をご理解いただき、資産形成に役立てていただけるよう、当社は提供する情報の内容のみならず、配置やデザイン、情報発信のタイムリーさ、提供方法など様々な角度から、適切な情報提供とは何かを継続して検討し、お客様サービスの向上に努めております。特に、お客様にご負担いただく手数料その他費用については、正確かつ可能な限り詳細な情報を、お客様の観点から交付目論見書、販売用資料、契約書等に分かりやすく開示するよう努めており、今後も常に開示方法の改善に努めて参ります。
マーケットや投資家の動向に関する分析および情報提供
- 投資教育プログラム「Market Insights」に関連する取組み
- 投資信託の販売員向けにZoomやWebexを活用したオンラインセミナーを継続して実施
- Market Insightsウェブサイトにて、世界の経済動向や金融市場に関して様々な切り口で分析した情報を配信
掲載記事26本、動画20本(2025年1月~12月、Market Insights全体)
- 運用チームのマーケットの見方や投資に対する考え方を紹介
- マルチアセット運用およびグローバル債券運用の各チームの見通しを3カ月ごとに整理し、ウェブサイトで紹介
アセット・アロケーションの見方|グローバル債券市場の見方
- マルチアセット運用およびグローバル債券運用の各チームの見通しを3カ月ごとに整理し、ウェブサイトで紹介
- 超長期市場予測 -2026年版- を発表
主要な商品を理解していただくための取り組み
アクティブを含めた海外上場投資信託(ETF)
- 2023年に東京証券取引所がアクティブ運用のETFを解禁、J.P.モルガン・アセット・マネジメントはそれに先立ち、海外市場にアクティブETFを上場させており、日本のネット証券経由で日本の投資家に米国市場に上場する一部の商品を提供
- 2025年12月末時点で、日本国内で当局に届出済みのETFはアクティブ型が7本、パッシブ型が5本の計12本
- ネット証券のウェブサイト向けにJ.P.モルガンのアクティブETFを紹介するコンテンツを提供
- 当社ウェブサイト内のアクティブETF特設ページにて投資啓蒙動画や記事、ファンド紹介動画などを掲載し、積極的に情報を発信してアクティブETFの認知向上および商品理解をサポート
- ETF、特にアクティブETFの仕組みについて分かりやすく解説し、投資家の知識向上と適切な商品選択を支援
- ETF市場に関するチャートをまとめたGuide to ETFsを新たに発行し、アクティブETFの最新トレンドや市場動向、活用事例なども紹介し、投資判断に役立つ情報を提供(3か月ごとに更新)
- ネット証券が主催する個人投資家向けETF対面イベントに協賛。パネルディスカッションに当社ETF商品室長が登壇し、アクティブETFの投資アイディアや魅力などを紹介
- S&P社が主催するETF業界イベントに特別協賛。日本法人の代表取締役とETF商品室長が登壇し、業界関係者や機関投資家向けにアクティブETFの今後についてプレゼンテーションを実施
JPMザ・ジャパン/JPMザ・ジャパン(年4回決算型)ほか日本株ファンド
- 投資家向け商品説明資料、セミナー資料、販売員向け勉強会資料などの情報提供を実施
- 当ファンドを取り扱う金融機関主催の個人投資家向けオンラインイベントに協賛し、日本株運用チームと商品の紹介動画を制作して提供
- JPMザ・ジャパンが2024年12月で運用開始から満25年を迎え、当社の日本株運用や投資アイディアを紹介する特設サイトを公開中
JPモルガン・アメリカ成長株ファンド(愛称:アメリカの星)
- 投資家に向けて、投資環境やファンドの運用状況、今後の投資方針などを分かりやすくお伝えするため、表現やグラフなどを工夫したレポート・ファンドご紹介資料を継続的に提供
- アメリカの星特設ウェブサイトでは、ファンドの特色や運用状況、投資に関する記事・動画・レポートなどを、見やすさ・読みやすさに配慮して情報を発信
- 取扱い金融機関専用ウェブサイトにおいて、運用担当者が運用の着眼点などを直接解説する動画や、運用のポイントをまとめたショート動画などを公開し、販売ご担当者のご理解促進への取り組みを実施
- 取扱い金融機関の販売ご担当者向けに、支店勉強会、地域別集合研修会に講師として参加し、資産運用の意義やファンドの特徴を投資家へご案内いただく際に役立つ情報を提供
- 当ファンドを取り扱う金融機関が主催する個人投資家向け対面イベントに協賛し、アメリカ株に投資する意義や当ファンドの運用担当者の銘柄選択の視点などを紹介
JPモルガン・グランド・アセット・アロケーション
- 投資家向けレポート2本のほか、月次での投資家向け運用状況・運用方針の説明資料、販売員向け勉強会用各種資料などの情報を提供
- 当ファンドを取り扱う金融機関の販売員向け集合研修を4都市で開催し、当ファンドの情報提供を実施
- J.P.モルガンのバランス型「お任せファンド」シリーズのウェブサイトにて、3つのキーワードでファンドの特徴を紹介
JPモルガン・スマート・インカム
- 投資家に向けて、ファンドの特色や中長期の資産運用における分散投資の意義などを分かりやすく解説した資料を提供
- 取扱い金融機関の販売ご担当者向けには、支店勉強会、地域別集合研修会に講師として参加し、資産運用の意義やファンドの特徴を投資家へご案内いただく際に役立つ情報を提供
- 取扱い金融機関の販売ご担当者がファンドへの理解を深め、投資家に適切なご提案ができるよう、Q&A集などの知識補完資料を提供
- J.P.モルガンのバランス型「お任せファンド」シリーズのウェブサイトにおいて、資産運用の選択肢として3つのキーワードでファンドの特徴を分かりやすく紹介
Webセミナーや対面での情報提供
- 当社の顧客である機関投資家や投資信託の販売金融機関向けにWebセミナーや対面でのセミナー、勉強会を多数開催し、マーケットや投資戦略など、多岐にわたる情報を継続的に発信
主なテーマ:
マーケットの最新情報、オルタナティブ・債券の市場見通し、超長期市場予測、投資アイディア など
当社が設定・運用する公募投資信託の運用実績(純資産総額上位10ファンド、2025年12月末現在)
(億円)
(%)
(%)
・ レシオ
(%)
外部評価機関からの受賞
R&Iファンド大賞2025
スチュワードシップ活動について
■ 方針
当社は、企業価値の向上と投資先企業の持続的成長に向けたスチュワードシップ責任を適切に果たすことによって、お客様の最善の利益の追求に努めて参ります(原則2)。
■ 取組み状況
当社は、運用機関として2014年5月28日に日本版スチュワードシップ・コードの受け入れを表明しました。スチュワードシップ責任を果たすため、企業経営者や社外取締役とのミーティングをはじめとした対話の機会を活用し、運用機関の立場から企業に経営改善のための意見表明を行うなど、企業価値向上と企業の持続的成長を促すことを目的として、建設的な対話に努めてきました。また、2025年7月7日には日本版スチュワードシップ・コード第三次改訂版への対応を公表しました。
当社を含むJPモルガン・チェースのアセット・マネジメント部門(以下「当社グループ」)はサステナブル・インベスティング部門内にインベストメント・スチュワードシップチームを設け、各主要運用拠点においてスチュワードシップ活動を統括し推進する体制を整えています。また、当社グループのスチュワードシップ活動を監督する目的で、従来よりサステナブル・インベスティング監督委員会(SIOC: Sustainable Investing Oversight Committee) を設けていましたが、スチュワードシップ活動に関する戦略的な監督やレビュー機能を更に強化するため、2025年にインベストメント・スチュワードシップ監督委員会(ISOC: Investment Stewardship Oversight Committee)を新設しました。同委員会は、サステナブル・インベスティング&スチュワードシップ部門のグローバル責任者が議長を務め、各運用部門のチーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)、スチュワードシップのグローバル責任者、地域責任者、リスク部門、コンプライアンス部門などのコントロール部門の責任者によって構成され、また各地域のスチュワードシップ部門の責任者も参加します。SIOCおよびISOCは、必要に応じて、アセット・マネジメントビジネス全体にわたる運用リスクと管理状況を監督する AM BCC(Asset Management Business Control Committee)に上申しています。
日本拠点である当社では、インベストメント・スチュワードシップ部を設け、ポートフォリオ・マネジャー、アナリストなどの運用担当者とスチュワードシップ担当者が協働してスチュワードシップ活動を行う体制を築いています。当社グループのスチュワードシップ体制は継続的に強化しており、当社も2024年以降、専属メンバー3名体制を維持しています。当社は、顧客・受益者に対する受託者責任として投資パフォーマンスの重要性を認識しており、スチュワードシップ活動においても、投資先企業の持続的な価値創造を促し、中長期的な投資リターンの拡大を実現することを目指しています。
当社は、中長期的な企業価値の向上のために重要度の高いESG(E(Environment = 環境)、S(Social = 社会)、G(Governance = ガバナンス))要素を、アクティブ運用のフレームワークに組み入れています。ESG要素の把握においては、運用担当者とスチュワードシップ担当者の知見を組み合わせることにより、投資先企業に対する深い理解を得るよう努めるだけでなく、企業のサステナビリティに影響を与える要素を、企業が活動する地域の慣行、企業文化、および企業組織の多様性に照らして個別に理解し、これらの要素が中長期的に企業財務に与える影響をも理解することに努めています。企業に対する深い理解に基づいたエンゲージメントを通して、投資先企業の中長期的な価値向上に資することを目指しています。
企業との対話に加えて、当社ではお客様との投資一任契約により当社の裁量で議決権を行使できる日本株式、および当社自身が設定・運用する投資信託で保有する日本株式を対象に、原則として全ての議決権を行使しています。議決権行使に関する考え方、議決権行使に関する基準、また議決権行使結果については議案ごとの集計と全議案に対する行使判断およびその理由をホームページ上に開示することで透明性を高め、投資先企業との建設的な対話に努めています。
当社は、議決権行使に関する諮問を行う委員会として、議決権行使委員会を設置しています。同委員会は、取締役兼運用統括責任者、インベストメント・スチュワードシップ統括責任者、運用部門および内部管理部門の代表者により構成され、またそれに加えて、当社グループのグローバルインベストメント・スチュワードシップ統括責任者も招集することにより、当社における議決権行使およびスチュワードシップ活動と当社グループ全体の活動の整合性を確認しています。また、顧客・取引先企業等に対する議決権行使判断について内部管理部門が行うモニタリングの結果も同委員会に報告しています。
なお、当社は「日本版スチュワードシップ・コードに対する取り組み」に関する自己評価を原則毎年行い、その結果を当社ホームページ上で開示しています。
当社は、企業との目的を持った対話(エンゲージメント)に努めており、年間を通じて対話を重ねることで、企業価値向上を促す働きかけを継続的に行い、お客様・受益者の中長期的な投資リターンの拡大を目指しています。ポートフォリオ・マネジャーやアナリストなどの運用担当者とスチュワードシップ担当者は、調査対象企業の状況を把握し、運用機関の立場から企業に対して経営改善に向けた意見表明を行い、調査対象企業の企業価値向上に努めております。
投資先企業とのエンゲージメントの焦点を明確にするため、当社グループでは、普遍的かつ長期的な視点からスチュワードシップ活動のエンゲージメントテーマを特定しています。さらに、各投資先企業の状況に応じて、より短期的な時間軸で取組みの進捗を求めるESGテーマも選定し、進捗状況を定期的に確認しながら、対話の実効性を高めています。
当社は、これらのテーマへの関連性、運用戦略上の重要性、運用担当者およびスチュワードシップ担当者による評価を総合的に考慮し、毎年、重点的にエンゲージメントを行う「フォーカス・リスト企業」を選定しています。2025年は40社を選定し、エンゲージメントを実施しました。
- 当社グループの日本株式担当者による企業取材件数(注1)は、のべ約4,200件(2025年)
- 当社グループの日本株式担当者およびスチュワードシップ担当者によるエンゲージメント先(注2)企業数135社、件数181件(2025年)
- 当社グループ全体としてのエンゲージメント先企業数962社、1,365件(2025年)
当社グループは、国連が提唱した「責任投資原則」(Principles for Responsible Investment)に2007年に署名しています。課題解決に向けて、協働エンゲージメントが有効な場合には、他の運用機関と協働して投資先企業と対話を行っています。当社は、優先事項に関するエンゲージメントの成果向上を目的として、30% Club Japanのインベスターグループ(注3)、Asian Corporate Governance Association(ACGA)(注4)、Asia Investor Group on Climate Change(AIGCC)(注5)のジャパン・ワーキングループなどの協働イニシアティブに参加しています。
議決権行使方針の改訂
当社は、議決権行使を投資先企業の中長期的な価値向上を促す重要な手段と位置付けており、企業との建設的な対話に資するよう、議決権行使方針の見直しを継続しています。2025年の改訂では、取締役会議長と最高経営責任者(CEO)の分離について、従来の「会長と最高経営責任者(CEO)の分離」という表現を見直し、企業統治の観点から取締役議長の役割をより正確に反映した表現へと変更しました。なお、最新の議決権行使方針は以下の通りです。
2025年1月~12月議決権行使の概況
- 2025年における会社提案議案への反対比率は、昨年の22.0%から21.5%へと減少しました。これは、全議案数の8割超を占める取締役の選解任議案への反対比率が前年の23.0%からわずかに減少したことが影響しています。主な理由として、前年に比べて政策保有株式の持ち合いや社外取締役の独立性への懸念からの反対票が減少傾向にあることが挙げられます。また、潤沢な自己資本比率で更なる内部留保の蓄積を要しない企業において、株主に対する総還元性向が低いと判断した企業の剰余金処分案に対する反対比率も33.9%から28.9%に減少しました。東京証券取引所が2023年3月に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を受けて、経営資源の適切な配分を意識した取組みが一層進んでおり、前年に引き続き、多くの企業において株主還元が強化されつつある結果と認識しています。
- 2025年の株主提案に関しては、昨年を上回る13社に対して46議案が提出され、そのうち14議案に賛成しました。当社では、全ての議案を個別に精査し、議案提出先企業の中長期的な企業価値向上に資すると考えられる株主還元、ガバナンス改善につながると判断した社外取締役の選任議案や資本政策関連議案、定款変更議案については賛成しています。気候変動に関連する株主提案については、提出先企業における気候変動課題の重要性に鑑み、提案内容が経営を過度に制約するものではないかを慎重に吟味した上で、企業の中長期的な企業価値向上に資すると考えられる提案に対しては賛成しました。なお、議案提出先の企業とは、提案内容への対応状況について個別に対話を実施した上で、議決権行使委員会での議論を経て、議決権行使の判断を行っています。
企業文化について
■ 方針
当社は、お客様の最善の利益を図るため、高度の専門性と職業倫理を保持し、お客様に対して誠実かつ公正な業務運営を行う企業文化を醸成し(原則2)、それに向けた社員に対する適切な動機付けのための枠組みを整備します(原則7)。当社はあらゆる形態の差別に強く立ち向かい、非倫理的な行動を一切容認いたしません。そして社員全員が、お互いの名誉と尊厳を尊重し、多様性を包括する公正な文化を維持することに専念する必要があるとの考えに基づき、規定、制度、研修などを整備し提供しています。また、企業の社会的責任を果たすことは社会全体の相乗的発展に資するものであるとの認識のもと、CSR活動に積極的に取り組んで参ります(原則2)。
■ 取組み状況
行動規範、相談窓口の整備
社員が高度な倫理観をもって公正に業務遂行することを担保するため、厳格な行動規範を設け、その周知徹底を図っています。また、非倫理的な行いについて通報・相談できる独立した窓口も設けています。行動規範においては社員による不誠実・非倫理的な行為を禁止するとともに、通報・相談者に対する報復的な行動を固く禁じています。
研修制度
当社は、社員のキャリアを通じて継続的に、トレーニングと能力開発の機会を提供しています。社員は入社時から、オンライン学習ポータルを通じて必須研修の受講や自己研鑽のための選択型研修を活用できます。マネージャーと社員は、役割・業績評価・キャリア目標に基づき、継続的に学習ニーズについて話し合うことが奨励されています。さらに、ビジネスおよび社員の成長・能力開発のニーズに応えるため、社内外の講師によるソフトスキルや職務遂行に必要なスキルのセッション、マネジメント研修、ビジネス主導のプロダクトトレーニング、コンプライアンス研修など、幅広い研修カリキュラムを提供しています。
当社のコンプライアンス研修プログラムでは、コンプライアンスに関する全般的な意識向上および社員に対する期待事項への認識を高めることを目的としたコーポレート・コンプライアンス研修を全社的に実施しています。受講必須のコンプライアンス研修では、規制要件や当社規程について「何が、なぜ」求められているのかに焦点を当てています。必須研修は、全社的、または部門や職務などに応じて受講対象者が設定され、受講対象には既存の社員だけでなく、新規採用者や異動者も含まれます。
人事評価制度
当社を含むJPモルガン・チェースでは、社員の報酬決定に際し、パフォーマンスに基づく厳格なフレームワークを採用しています。これにより、社員の報酬が会社全体の業績、各事業部門の業績、そして個人の業績に適切に連動するよう設計されています。
当社の報酬方針では、年間を通じてバランスの取れた包括的なアプローチでパフォーマンスを評価し、「何を達成したか」と「どのように達成したか」の両面を重視しています。そのため定量的および定性的な基準を用いてパフォーマンスを評価し、個々の報酬決定に反映させています。これらの基準は、リスク管理や行動規範の目標を考慮しつつ、持続的な株主価値の創出に向けた短期および中期の優先事項も適切に考慮しています。
ダイバーシティ、オポチュニティー&インクルージョン(DOI)
当社では、社員と事業活動の双方において、インクルーシブな企業文化の実現に取り組んでいます。すべての人に利益をもたらす、より強固でインクルーシブな経済を築くことは、人々やビジネス、そして社会全体にとって有益であると考えています。
また、当社では、共通の関心を持つ社員同士がつながり、ネットワーキングや仲間意識を育むことを目的とした、社員の有志による様々なグループが設けられています。
日本におけるCSR活動
当社ではJPモルガン・チェース財団による支援の対象として就労支援やスモールビジネス支援に注力しており、日本においても雇用創出や地域社会の発展を担うNPO等にグラントを提供しています。社員も自らの専門知識や技能、経験を活かして支援先NPO向けのプロボノ活動に積極的に参加しています。
また、社員によるボランティア活動も積極的に行っており、日本においては、有志社員で構成するフィランソロピー・コミッティが多様なボランティア活動を企画・運営しています。J.P.モルガンは、社員がボランティア活動を通じて社会意識を高め、地域社会に貢献することを積極的に推奨しています。
お客様により一層信頼いただける運用会社として、お客様本位の業務運営に努めて参ります。
<当社が設定・運用する公募投資信託の運用実績について>
シャープ・レシオは、投資リスクに対して獲得したリターンを計測する指標(尺度)です。値が大きいほど、リスク対比でリターンが高く、効率の良い運用成果と評価されます。投資収益(騰落率)から無リスク資産の収益率を差し引いたものをリターンの標準偏差(リスク)で割って計算されます。
2025年12月末時点で純資産総額が大きい国内公募投資信託10ファンドを抽出しています。ただし、基準日時点で運用期間が5年未満のファンドを除きます。グラフ内のデータの計測期間は2021年1月~2025年12月。
ファンドのリターン(騰落率)は分配金を再投資したものとして計算。信託報酬が控除された基準価額のデータを使用。リターンとリスクは年率換算。コストはファンドの信託報酬に投資先ファンドの運用報酬(ファンド・オブ・ファンズの場合)を加えた実質的なコストを使用(税抜き表示、年率)。ただし、購入時手数料や信託財産留保額は含まれません。したがって投資家利回りとは異なります。上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。ファンドのリスクおよび費用の詳細は各ファンドの目論見書をご覧ください。
<R&Iファンド大賞について>
「R&Iファンド大賞」は、格付投資情報センター(R&I)が信頼し得ると判断した過去のデータに基づく参考情報(ただし、その正確性及び完全性につきR&Iが保証するものではありません)の提供を目的としており、特定商品の購入、売却、保有を推奨、又は将来のパフォーマンスを保証するものではありません。当大賞は、信用格付業ではなく、金融商品取引業等に関する内閣府令第299条第1項第28号に規定されるその他業務(信用格付業以外の業務であり、かつ、関連業務以外の業務)です。当該業務に関しては、信用格付行為に不当な影響を及ぼさないための措置が法令上要請されています。当大賞に関する著作権等の知的財産権その他一切の権利はR&Iに帰属しており、無断複製・転載等を禁じます。「投資信託/総合部門」の各カテゴリーは、受賞運用会社の該当ファンドの平均的な運用実績を評価したもので、受賞運用会社の全ての個別ファンドについて運用実績が優れていることを示すものではありません。上記はR&Iが過去の一定期間の実績を分析したものであり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
<投資先企業・調査対象企業の企業価値向上に向けた活動について>
(注1)当社グループで日本株式グロース戦略の運用を担当するポートフォリオ・マネジャー、ならびに当社の株式運用本部に所属する他の運用チームおよび投資調査部所属のアナリストによる日本株式についての企業取材件数の合計
(注2)企業取材とは、経営陣、IR(企業の広報担当者)との面談や電話取材に加え、決算説明会・各種説明会を通じて企業の情報を得ることをいいます。また、スチュワードシップ担当者によるエンゲージメントに運用担当者およびアナリストが参加する場合には、取材件数としても集計しています。
(注3)30% Club Japan(企業の重要意思決定機関における女性割合の向上を目的としたキャンペーン)
(注4)ACGA(企業のコーポレート・ガバナンスのあり方について各種提言を行う協会)
(注5)AIGCC(気候変動に関する投資家グループ、ベストプラクティスの共有やエンゲージメント、政策提言などで協働するプラットフォームを提供)