ETFってどう選んだらいいの?
動画で解説!ETFってどう選んだらいいの?
2020年7月
コロナ禍での投資、どう向き合ったらよい?
新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)が、世界の株式市場を揺らし続けています。3月下旬以降、株式市場はコロナ・ショックの急落から劇的なスピードで回復してきましたが、最近では、その流れに変化が見られています。
主要国・地域での積極的な景気支援策により「経済回復への期待」が高まる一方で、新型コロナの感染拡大「第2波への警戒感」などから、株価が上げ、下げを繰り返す変動性の高い状況が続いています。
このような中で、どのように投資に向き合ったらよいのでしょうか。
「買い時」と「売り時」を正しく当てるのは困難
過去にも投資家心理の楽観と悲観が交錯し、株価が乱高下した局面がありました。
代表的な例として、米国株式の過去の値動きを見てみましょう(グラフ①)。グラフ内の緑色の垂線は、1988年以降で、株価が前営業日から大幅上昇した日(日次の株価上昇率トップ40位まで)を示しています。
緑色の垂線の位置を確認すると、そのほとんどが、株価が大幅に下落したタイミング付近にあることが分かります。
グラフ① 米国株式が前営業日から大幅上昇を記録した日(上位40日)
期間:1988年1月1日~2020年3月末、S&P500指数、米ドルベース
このように、株価が大きく動き、「大幅上昇」と「大幅下落」が隣り合わせのような環境下では、相場変動のタイミングにかける短期売買の誘惑が大きくなりがちです。
しかし現実には、なかなか上手くいきません。短期で株価がどう動くのかを予想し、常に正しく当てるのは困難なことです。
「継続」が、より良い投資成果をもたらす可能性を高める
長期の資産運用を目指す投資家にとっては、このような変動性の高い環境下こそ、冷静な姿勢で投資と向き合い、タイミングに左右されない継続投資を実行することが、より良い投資成果をもたらす可能性を高めると考えます。
継続投資の有効性を確認するために、グラフ②を見てみましょう。
グラフでは、投資のタイミングを狙ったものの上手く当てることが出来ずに、株価の大幅上昇の日(グラフ①緑色の垂線)を取り逃がしてしまった場合、長期投資にどのような結果をもたらしたのかを試算したものです。
1988年から約32年間、米国株式に投資を続けていた場合、当初の1万米ドルは20万米ドルを超えました(紫色の棒)。
その一方で、投資タイミングを見誤って市場が大幅に上昇する前にいったん投資を終え、その後に再開するという行動をとった場合を見てみると、約32年間のうち、大幅上昇を記録した上位10日を取り逃がすと「32年間継続投資」に比べ、半分以下の約9万米ドル(青色の棒)という結果になりました。
過去のデータから見ると、株価が大幅下落した後には、大幅上昇が続くことがあり、一時的でも投資を止めてしまうと、投資の成果には大きな差が出る可能性があります。
グラフ② ご参考:米国株式の大幅上昇日を逃した場合のトータルリターン(配当を含む)
S&P 500指数、1万米ドルで投資開始、1988年から直近まで、試算
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