世界に投資リターンの機会をもとめて
米国株は依然としてリターンの重要な源泉ですが、投資家の間では投資機会を他の地域へ広げ、分散する必要性が意識されています。
2021年5月
資産運用の計画は、人生のライフイベントを充実させるために大切なものです。
今回は、長期的な資産運用を実践する際に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
1. 資産運用の目標を明確にして、資金計画を立てる
2. 投資し続けることで、時間を味方につける
3. 不測の事態や市場の変化に備えて、すぐに使えるお金を用意する
それでは一つずつ確認していきましょう。
1. 資産運用の目標を明確にして、資金計画を立てる
まずは、人生のさまざまなイベント(目標)に向けて資金計画を立てることが必要です。なぜなら、支出と貯蓄をバランスよく行っていくために「計画」が重要となるからです。
少し面倒だと思われるかもしれませんが、結婚や子どもの教育費、住宅の購入などの大きなイベントで必要な金額はおおよそ予想できますので、それを目標とすればよいでしょう。
2. 投資し続けることで、時間を味方につける
市場は、下落する局面もあります。日々の変動もそうですが、“危機”と呼ばれる事象が起こった時には、年単位で悪い状況が続くこともあります。
しかし、過去から学べることは、このような厳しい場面があったとしても、長期で投資することで投資成果はより安定する傾向にある(=時間を味方につけることができる)ということです。
1985年以降、1年間投資した場合の資産のリターンには大きな変動がありますが、投資期間が長くなるにつれ、投資成果はより安定していたことが分かります。
【ご参考】各資産の投資期間別最大・最小騰落率
米ドルベース、トータルリターン(利息・配当を含む)、1985年から直近まで
また、資産運用の目標がいつまでなのかを意識することも重要です。例えば、①比較的短い期間で使用したい資金であれば、変動性が相対的に小さい債券を多く保有する、②使うまでに長い期間があるものは、変動性は高いものの、より高いリターンが期待される株式に振り向ける、などの選択があります。
いずれにせよ、長期で投資することによるメリットが享受できるよう、なるべく早めに資産運用を始めましょう。
3. 不測の事態や市場の変化に備えて、すぐに使えるお金を用意する
計画は重要ですが、人生はしばしば予期しないことが起こります。
長期投資を行う際には、すぐに現金に換金しやすい資産や現金を別に準備しておき、緊急時や近い将来の出費に備えましょう。そうすることで、市場が下落して資産が目減りしている時に、やむを得ず資産を売却することなく、下落後に来る上昇局面を逃さずに済むかもしれません。
資産運用を行う際には、①金融市場がさまざまな要因によって変動すること、②新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞といった予測できないような事象が起こりえること、などには注意が必要です。
ただし、過度に心配する必要はありません。長期投資を実践することで、短期的な事象に左右されにくい運用ができるようになると考えます。
米国株は依然としてリターンの重要な源泉ですが、投資家の間では投資機会を他の地域へ広げ、分散する必要性が意識されています。
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