今すぐチェック!足元の運用状況 2021年5月のポイント
5月のポイント
5月の騰落率は年1回決算型、毎月決算型ともに1.0%上昇しました(図①)。設定からまもなく7年を迎えますが、設定来の年率の騰落率は+3.1%に達し1、堅調な展開が続いています。また、直近のポートフォリオの平均利回りは3.8%となっています(図②)。
5月は、新型コロナウイルスのワクチン普及が加速していることで、経済活動が再開・拡大するとの見方が広まりました。米国やユーロ圏などの経済指標や、企業の景況感を表す指標などから、実際に、世界の景気がパンデミックから力強く回復していることが裏付けられました。その結果、世界株式やリートなど、世界の多くの資産が上昇しました(図③)。
インフレを意識した運用へ
5月の株式市場で特徴的だったのは、バリュー株式(割安株)優位の展開だったということです。その背景は、経済活動が加速するにつれて、インフレの可能性が徐々に意識されるようになるためです。5月の月報では、運用チームが「インフレが一時的ではなく持続的なものであった場合」と「インフレの上昇が緩やかな場合」という2つのシナリオで、それぞれ投資戦略を検討していることがわかります(図④)。
ベスト・インカムで投資している株式はおもに高配当株式で、高配当株式はバリュー株式の代表格です。本コラムの1月のポイント、2月のポイントでもご紹介しましたが、高配当株式は2020年に大きく出遅れたこともあり、2021年に入りおおむね堅調な展開が続いています。また、先進国と欧州の株式への投資比率は、2020年12月末時点では20.5%でしたが、2021年5月末には24.7%まで上昇しました(図⑤)。2021年のベスト・インカムは年初来で+5.9%2の騰落率と順調な実績を残していますが、高配当株式への投資は、その重要な立役者と言えます。
ベスト・インカムでは、冒頭でご紹介したとおり、運用チームはインフレを意識しながら資産配分を行っています。資産運用を行うにあたっては、ご自身のポートフォリオが、超低金利政策の恩恵を受けやすいグロース株式(成長株)の比率が高くなりすぎていないか、よりバランスの取れたポートフォリオになっているかチェックするタイミングなのかもしれません。
2021年は堅調な市場環境が続いていることから、年後半に向けて市場が変動したり、何らかの理由で大きく下落する局面は想定しておくべきでしょう。しかし、そんな時でも、「投資を続ける」ことで年率+3.1%1の実績を残してきたベスト・インカムは、これからの市場環境においても皆様の資産運用にご活用いただけると考えています。

1年1回決算型、2014年9月17日(設定日)〜2021年5月末
2年1回決算型
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。本サイトに記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。 当記事で言及している個別銘柄については、売買の推奨を目的として示したものではなく、組入れを保証するものではありません。当記事で掲載している数値は小数点第2位を四捨五入しています。当記事に記載された意見・見通しは表記時点での弊社および弊社グループ会社の判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあります。