今すぐチェック!足元の運用状況 2021年2月のポイント
2月のポイント
2月の騰落率は年1回決算型、毎月決算型ともに+1.6%となり、1月に続いて上昇しました(図①)。当月は、米国などで新型コロナウイルスのワクチン普及が進み、年後半にかけて経済活動が加速する期待感が高まりました。世界景気の回復見通しが広がる中、高配当株式が堅調に推移し、パフォーマンスの後押しとなりました(図②)。経済活動が「パンデミック」の状態から徐々に正常化に向かうにつれて、ベスト・インカムでは、引き続き高配当株式が選好される可能性は高いと考えています。高配当株式については前回のコラムをご参照ください。
コロナ後のインフレ上昇リスクへの備えを
さて、「市場概況」のコメントには「インフレへの懸念」という言葉が出てきました(図③)。新型コロナウイルスの感染拡大が始まってからは、世界的に大規模な金融緩和が実施され、インフレや金利上昇という懸念はほとんど聞かれることはありませんでした。しかし、コロナ後が意識されるにつれて、金融緩和の出口についての議論が行われるようになり、金利上昇が株式市場の変動性(ボラティリティ)を高める可能性が出てきています。「市場見通しと今後の投資方針」でも、インフレ上昇へのリスクに言及しています(図④)。コロナの影響が沈静化すると同時に、新たなリスクと向き合う必要が出てきたようです。
「投資を続けること」の大切さ
金融市場ではリスクの存在はつきものです。運用を行うにあたっては、リスクにどのように対応してリターンを上げ続けられるのか、が重要な鍵となります。昨年のコロナショックでは、予期せぬ市場の下落が要因で、ベスト・インカムの基準価額が大きく下落する局面もありました。しかし、リスク分散をしながらインカム1資産に投資し続けた結果、下落局面を乗り越え、本コラム執筆時点で、基準価額は設定来の最高値圏にあります2。また、2021年2月末時点で、過去5年間の上昇率は24.0%におよびます3。
下落局面を乗り越えた理由のひとつは、「投資し続けたこと」だと考えています。投資を続けていると、大きな下落局面に遭遇することは珍しくありません。しかし、下がった後のリバウンド相場でリターンを上げるには、投資を止めずに続けることが大事だとベスト・インカムの運用チームでは考えています。
今後も市場の変動に惑わされずに、インカムを生み出す資産に分散投資を続けてまいります。

1 インカムは、債券の利息や株式の配当など一定期間毎に受け取れる収益を指します。
2 設定来の基準価額の最高値11,962円(2021年3月17日時点)、コラム執筆時2021年3月22日の基準価額は11,883円。いづれも年1回決算型。
3 年1回決算型。
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。本サイトに記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。 当記事で言及している個別銘柄については、売買の推奨を目的として示したものではなく、組入れを保証するものではありません。当記事で掲載している数値は小数点第2位を四捨五入しています。当記事に記載された意見・見通しは表記時点での弊社および弊社グループ会社の判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあります。