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近年、世界で上場投資信託(ETF)の需要が急速に高まっています。 現在、ETFの中でもパッシブETFが大勢を占めているものの、ある調査によると、現在ETFに投資している投資家の4人中3人が、今後2、3年の間にアクティブETFへの投資を増やす予定です1。 

こちらのコラムでは、最近よく聞かれる「アクティブ ETF はパッシブ ETF よりもリスクが高いのか」という質問に答えていきたいと思います。

アクティブETFはパッシブETFよりも高リスク?

アクティブ 運用のETF(アクティブETF) には、アクティブ運用の投資信託と同様に様々な商品が存在します。例えば、運用戦略別では超過収益追求型、インカム追求型、リクイディティ型など、また、資産クラス別では株式や債券などがあります。

リスクはETFの投資先の原資産(株式や債券などの金融商品)によって決定され、パッシブ運用かアクティブ運用かによって決まるわけではありません。

たとえば、指数の値動きに連動することを目指すパッシブETFの場合を考えてみましょう。時価総額によって構成銘柄が決められている指数では、その指数に占める割合の大きい企業の株式や債券セクターなどの値動きが指数全体の値動きに大きく影響し、結果的にパッシブETFのパフォーマンスの動きにも影響が大きくなる可能性が考えられます。一方、アクティブ ETFでは、指数の構成に関係なく、各資産や個別銘柄の組入比率を運用の専門家が柔軟に調整することで、リスクを分散して超過収益を追求することが可能です。

アクティブETFはパッシブETFより流動性が低く、費用は高いのでしょうか?

基本的に、取引に係る費用についてはアクティブ運用とパッシブ運用の間で大きな差はないと考えています。ただし、運用報酬については、運用戦略、資産クラスによってさまざまですが、運用の専門家の調査・分析に基づく投資判断をポートフォリオに反映する分だけ、パッシブETFと比較してアクティブETFの運用報酬が高くなる傾向にあります。

アクティブ、パッシブに限らず、ETFは取引所の取引時間中に取引が可能なため、一般的に流動性は投資信託より高いといえます。ETFの取引価格は株式同様に需給によって決定されますが、需給要因により、市場価格(取引価格)が理論値より大きく乖離しないように調整する仕組み(マーケット・メイク)があります。この仕組みによって、円滑な取引機会と流動性が支えられています。

アクティブETF投資を始めてみましょう。

ご紹介したように、アクティブ ETF はパッシブ ETF よりも一概にリスクが高いというわけではありません。パッシブ、アクティブに限らず、投資家の皆様はご自身のリスク許容度や、投資目的に合ったETFを選ぶことが重要です。運用戦略や投資対象資産のリスク・リターンなどの特徴について吟味し、アクティブ ETF でリスクに見合ったリターンの追求を目指しましょう。

1. 出所:Trackinsight “The Global ETF Survey 2024: 50+ Charts on Worldwide ETF Trends” 2023年12月29日現在。同レポートは10,000以上のETP(上場取引型金融商品)とETFを運用する500以上の投資家(合計9,000億米ドル)の情報を元にTrackinsightが作成