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FRBの利上げサイクル終了→債券投資の復活?

米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクル終了が近づいている?

先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、FOMC参加者が見込む2023年末の政策金利水準が5.1%となり、前回の見通しが据え置かれました。5.1%は0.25%の利上げをあと1回実施すれば到達する水準であるため、利上げサイクルの終わりが近いことが意識されます。足元の金融市場の織り込みをみると、利上げサイクル終了に止まらず、6月や7月のFOMCなど年央から利下げサイクルが始まる可能性まで織り込まれています。

FRBの利上げサイクル終了後は、債券投資に期待?

今年2月6日の当レポートで紹介した通り、過去はFRBの利上げサイクルが終了すると、【図の紺色】の米国10年国債利回りなどが低下基調(債券価格は上昇基調)に転じる中で、米国投資適格債券のトータルリターンが堅調になりました(→【図の緑色のマーカー】を参照 )。昨年は、米国の高インフレと急速な金融引き締めが金利上昇(債券価格の下落)と株安をもたらし、「分散投資が機能しない」ことが深刻な問題となりました。しかし、上記の点を踏まえれば、今年は年前半の「債券投資の復活」に期待したいところです。

一方、利上げサイクル終了→株式投資も復活かは不透明

足元の利上げサイクル終了観測の背景に景気後退懸念があることを考慮すれば、分散投資のもう一角を担う株式投資については債券投資ほど積極的にはなれません。なぜなら、第2次世界大戦後の歴史をみると、S&P 500は「景気後退入り後」に底を付ける傾向があったためです。

 

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