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インフレで資産を目減りさせないための資産運用とは
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02 Feb 2022皆様こんにちは。JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社の宮澤です。
本日は「インフレで資産を目減りさせないための資産運用」について考えてみたいと思います。
我々日本人は、長い間インフレとは無縁でした。このため、インフレ、つまり物価上昇がある世界をイメージするのはなかなか難しいかもしれません。
主要国・地域の物価動向
こちらのグラフをご覧ください。
このグラフは2020年からの物価上昇率を示しています。
2021年からアメリカ、ヨーロッパ、そして日本でもインフレが進行しています。
日本では、2022年12月に約40年ぶりとなる4%の物価上昇がありました。この主な理由は、アフターコロナの経済再開で需要が急増したことに加えて、ロシアからの輸入制限を受けた資源価格の上昇でした。
しかし、2023年に入ると、アメリカとヨーロッパの物価上昇率は下落傾向にある一方、日本の物価上昇率だけは高止まりしたままとなっています。
これはなぜでしょうか?
為替市場の動向
このグラフは、主要通貨の対円レートを示しています。グラフが上に振れていれば円安、下に振れていれば円高となります。
2020年以降、円は主要通貨に対して下落しており、特にこの1年は急激な円安となっています。
円安は海外からの観光客によるインバウンド消費を促進し、日本経済にとってプラスの側面があります。しかし、一方で、円安は輸入価格の上昇をもたらします。そのため、食料品やエネルギーなどの多くを海外からの輸入に頼っている私たちの生活にとっては、コストの増加につながります。
この円安のながれが、先ほどご覧いただいた日本の物価上昇率が高止まりしている主な理由と考えられます。
では、次に日本の物価上昇が私たちの資産設計に与える影響を考えてみたいと思います。
インフレとお金の関係
こちらの図をご覧ください
例えば、物価がこれから5年間、毎年2%ずつ上昇したとします。
この上昇によってモノの値段は5年後に約10%上昇します。つまり、現在100万円のものが5年後約110万円になってしまいます。支払い金額で言い換えると、今100万円のものを5年後に買おうとすると10万円追加しないと買えなくなってしまいます。物の値段が上がるということは、逆の言い方をすると、現金の価値が下がってしまうということです。
もし、今後、物価上昇が続いた場合、皆さまが想定されている資金で備えは充分でしょうか?
もちろん、給与や年金などの収入が、この物価上昇を上回って増えればいいですが、残念ながらそうならない可能性もあります。
そこで物価上昇によって発生してしまう、お金の不足分を補う方法の一つとして資産運用をぜひ検討していただきたいと思います。
分散投資の重要性
こちらの図をご覧ください。
この図は、日本や先進国の株式や債券、REITなど、皆様が投資信託を通じて投資が可能な資産を、年間リターンの高い順に並べたものです。データは2011年からお示しています。
まず、一番上の段をご覧ください。すべての年で、プラスのリターンとなっています。つまり、この期間はどんな年でも、リターンを稼げていた資産があったということです。
次に、図全体をご覧ください。色とりどりになっています。それぞれの色、資産の位置が動いていることが見て取れます。常に上の方、または常に下の方に位置し続けた資産はなかったことがわかります。
例えば、オレンジの日本株式は、2018年以前は下の方に位置することが多くありましたが、昨年から好調で、上の方に位置しています。
ただ、どの資産が大きく値上がりするかを毎年、正確に予想するのはなかなか難しいです。
そこで、物価の上昇によるお金の不足分を補うことを目的として資産運用を行うのであれば、大きく儲けるのではなく大きく損をしないことを第一に考えることが大切だと思います。
つまり、リスクをとって一つの資産に投資をするのではなく、複数の資産に分散して投資することにより、リスクを抑えて、リターンをコツコツと積上げていくことが重要だと考えます。
現金も含めた資産が、何か一つに大きく偏っていないかどうかを再度チェックしつつ、インフレ時代に備えた資産運用を考えていただければ幸いです。
最後までご視聴いただきましてありがとうございました。