2024/02/22
ポートフォリオの利回り5%以上はベスト・インカム投資の好機!?
1月は堅調な経済指標や概ね良好な決算を受けて世界株式市場は上昇しました。一方で、2023年後半に市場関係者の間で高まった早期利下げ観測論に、米連邦準備制度理事会(FRB)が慎重姿勢を示したことから、債券市場では新興国債券や海外投資適格債券などが下落しました。その結果、ベスト・インカムの基準価額は年1回決算型、毎月分配型ともに0.6%下落しました(図①)。
市場の早期利下げ期待により、2023年後半から株式市場、債券市場が上昇したことを受け、ベスト・インカムの基準価額も上昇しました。2023年10月末から2024年1月末までの3カ月間で基準価額は年1回決算型、毎月決算型ともに8%上昇しました。同時に、ベスト・インカムのポートフォリオの利回りは6.5%から5.7%へと低下しました(図②)。ベスト・インカムでは、インカム収益を獲得する資産を組み入れているため、保有資産の平均利回りが低下すると、基準価額が上昇する傾向があります。しかし、あまり急に利回りが低下すると、基準価額も一気に上昇してしまい、もう上昇余地がなくなってしまったのではないかと不安に思う方もいるかもしれません。そこで、1月末現在の5.7%という利回りと中長期での投資成果について、過去を遡って検証をしてみました。
ベスト・インカム(毎月決算型)の設定来から2023年12月末までの基準価額を用いて、ポートフォリオの利回りが5%以上の時に投資を開始し、3年間の投資成果(騰落率)について検証してみました。76の計測サンプルのうち、ポートフォリオの利回りが5%以上で投資を開始できたケースは合計13ありました。13の投資期間すべてにおいて、期中にパフォーマンスが良好な時期と苦戦する時期を繰り返すものの、最終的に投資成果(騰落率)がプラスとなり、全勝でした1。さらにこれら13のケースでリターンの平均値は9.4%でした(ちなみに年1回決算型でも同様の結果となっています2)。一般的に投資期間が長ければ長いほどリターンが安定する傾向があるとされています。つまり、現在の5.7%というポートフォリオの利回り水準は3年以上の中長期投資を始めるには良好なタイミングであることが過去のデータからわかります。資産運用には長期分散投資に加えて投資を始めるタイミングも重要です。ぜひ、このコラムがベスト・インカムの投資へのきっかけとなれば幸いです。
1 出所:J.P.モルガン・アセット・マネジメント、試算期間:2014年9月末~2023年12月末(月次データ)、同期間における全サンプル数:76
2 上記の試算をベスト・インカム(年1回決算型)の分配金再投資基準価額を使用した場合、3年間の投資成果(騰落率)がプラスのケース:13、勝率:100%、騰落率の最大値:13.1%、同最小値:3.1%、同平均値:9.4%と同水準の結果となっています。上記は過去のデータに基づく試算結果であり、将来の成果を保証するものではありません。
上記の画像はJPMベスト・インカム(年1回決算型/毎月決算型)の本コラム執筆時の月報より抜粋したものです。最新の月報は こちら
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。インカム収益とはファンドが実質的に受領する債券の利息(クーポン)、株式の配当およびリートの分配金を主とする収入をいいます。上記の運用に関する説明は、利回りのデータも含め投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率(税引前分配金再投資)のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。本コラムではグローバル経済や市場の出来事を説明する目的で個別企業に言及することがありますが、その企業の発行する有価証券の売買を推奨するものではありません。上記の意見・見通しは表記時点あるいは掲載時点でのJ.P.モルガン・アセット・マネジメントの判断を反映したものであり、今後変更されることがあります。