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JPMベスト・インカム: 今すぐチェック!足元の運用状況
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2023/05/26
単一の資産に投資するのがいいのか、複数をあわせもつのがいいのか

4月のリターン


2023年4月の騰落率は年1回決算型、毎月決算型ともにプラス0.6%でした(図①)。

月報4ページの「市場概況」では、市場環境が良好であったことの背景として「インフレ率の低下や企業決算が概ね底堅かった」とあります。「代表的な市場の月間騰落率」では、記載しているすべての市場が上昇したことがわかります(図⑥)。一方で、「市場見通しと今後の運用方針」では、「徐々に景気減速への懸念が高まっています」とあり、様々な事象から、運用チームは特に米国での景気減速リスクを警戒していることが見て取れます(図⑦)。

4月の運用の振り返り


次に資産別構成比率を見てみましょう。

カバードコールの投資比率が2023年4月末に1.0%まで低下し、2020年9月に投資を開始して以来最低水準となりました(図④)。カバードコールとは、株式などの原資産を保有する一方で、コールオプション(あらかじめ決められた価格で買う権利)を売る戦略をいいます。株価の大幅な上昇時に利益の一部を放棄することになりますが、株式の配当金に加えてオプションのプレミアムがインカム収入として期待できる点が魅力です。しかしながら、ここ最近、魅力的な価格水準のコールオプションが少なくなったことによりカバードコールへの投資比率が低下しました。現状の市場環境を見る限り、当面カバードコールへの投資を増やせる環境ではないと見ています。

また、2023年3月末に続いて、現金等の比率が10%を超える水準となっています(図⑤)。これは、カバードコールなどの売却資金が積みあがっていることに加え、今後タイミングをとらえて魅力的な資産への投資を行うための資金として維持しているものです。また、特に米国で金利が上昇していますので、米ドル建ての現金等からもインカムの獲得が期待されます。ここ最近、利回り確保の手段として機能していたカバードコールの役割は一時的に低くなっておりますが、他の資産の利回り水準が上昇したことで、引き続きポートフォリオの利回りは5.6%と過去平均と比べて高水準です(図③)。

単一の資産に投資するのがいいのか、複数をあわせもつのがいいのか


さて、最近の話題のひとつは、日本株式市場が活況であることでしょう。日経平均株価はバブル崩壊後の高値を更新し、5月22日には、1990年以来33年ぶりに3万1000円台に乗せました。年初来の上昇率は19.1%です1。こうなると、がぜん、日本株への投資意欲が高まっている方も多いのではないでしょうか。確かに、日本株が見直されていることは喜ばしいことです。それによって、より多くの投資家が資産運用を考えるきっかけになることでしょう。

その際に考えるべきは、個別の株式や単一の資産に投資するのか、複数の資産に幅広く投資を行うのか、という点です。個別の株式、単一の資産への投資は、その株価や特定の資産の値動きをとらえられるため、高いリターン獲得の期待があります。一方、複数資産への投資の意義は、値動きの異なる資産や投資対象を組み合わせて保有することで、より安定的なリターンを狙うことです。したがって、個別の日本株投資より複数の銘柄に投資する日本株ファンドへの投資、さらには日本株も含めた世界の様々な資産への投資、といった順序で、リターンが安定化する可能性が高くなることを念頭におきましょう。その時点で、勢いのある資産は確かに魅力的に見えますが、投資を行う際は一度立ち止まって自分自身の投資目的やリスク許容度を見直し、単一の資産か、ベスト・インカムのような複数の資産に分散投資を行うファンドか、について比較検討するとよいのではないでしょうか。

ベスト・インカムは16の資産、2,721もの銘柄に分散投資を行っています2(図②)。中長期で安定的なリターンを狙う、まさに分散投資の究極の形を追求したファンドです。ご自身のポートフォリオで資産分散の効果を強化したい時には、ぜひ候補のひとつとなると考えています。

ベスト・インカム月報2023年4月

1 2023年5月22日時点、出所:ブルームバーグ
2 資産の数は2023年4月末時点、銘柄数は2023年3月末時点

日経平均株価に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。©日本経済新聞社

JPMベスト・インカム(年1回決算型/毎月決算型)の最新の月報はこちら

「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は、利回りのデータも含め投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率(税引前分配金再投資)のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。上記の意見・見通しは表記時点あるいは掲載時点でのJ.P.モルガン・アセット・マネジメントの判断を反映したものであり、今後変更されることがあります。本コラムではグローバル経済や市場の出来事を説明する目的で個別企業に言及していますが、その企業の発行する有価証券の売買を推奨するものではなく、ファンドへの組み入れを保証するものではありません。

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