今すぐチェック!足元の運用状況 2020年4月のポイント
4月のポイント
2月から3月にかけて、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、基準価額は下落が続きましたが、4月はようやく一服し、6%上昇しました(図①)。多くの国で、経済活動が急停止、または大きく落ち込む中、各国政府や中央銀行はその影響を少しでも和らげようと、大規模な景気刺激策や、資産買い入れプログラムなどを発動しました。その結果、多くのリスク資産が急反発し、ベスト・インカムで投資している資産の多くが上昇しました。
社債市場の金融支援策に対応して、資産配分を変更
資産配分においては、投資適格社債への投資比率を増やしました(図②)。米国、欧州で中央銀行が社債の買い入れプログラムを実施していることや、債券価格が下落したことで利回りが上昇したためです。
ハイ・イールド債券はインカム、キャピタルの両面から投資妙味あり
引き続きハイ・イールド債券は、最も多く組み入れを行っています。これは、新型コロナウイルス拡大前より、世界中の資産を見渡して、インカム獲得の観点から魅力的だと考えてきたためです。最近の中央銀行の政策では、ハイ・イールド債券であっても高格付けのものは買い入れプログラムの対象となるなど、各国政府の政策がサポート要因となり、価格上昇の可能性もあると考えています。もちろん、今後デフォルトが増えていく可能性もあり、発行企業やセクターの選別は重要です。
ベスト・インカムでは、以前より、ハイ・イールド債券の中でも、高格付けのものに重点的に投資してきました。また、業種別では、エネルギーセクターへの投資比率を以前より低めにしていましたが、今後の不透明感が強いと考えて、さらに引き下げました。一方で、景気後退局面に強い通信や医薬品、生活必需品などのセクターへの投資比率を引き上げています(図③)。
市場全体や資産そのものの投資妙味が低いように見えても、その市場を構成するすべての銘柄の投資妙味が低いわけではありません。たとえば、足元の経済環境が悪化する中で、デリバリー関連や物流などの企業が注目されるように、丹念にひとつひとつの企業を調べていくことで、新たな投資機会を見つけることはできると考えます。多くの投資家が「投資妙味が低い」と考える市場環境の中で、実は大きな投資機会が隠れているかもしれないのです。
ベスト・インカムでは、景気の先行きを分析するとともに、業種や個別企業の見通しを丹念に調べて組み入れています。今後も新型コロナウイルスの影響は続くと思われ、景気は後退局面と考えられますが、そのような市場環境の中でも惑わされず、魅力的なインカムを獲得できる資産や銘柄を探してまいります。
![月報1ページ JPMベスト・インカム](https://cdn.jpmorganfunds.com/content/dam/jpm-am-aem/asiapacific/jp/ja/images/content/best-income/column20200527_im01.png)
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。