今すぐチェック!足元の運用状況 2019年11月のポイント
11月のポイント
2019年11月の騰落率は0.3%(図①)の上昇でした。2019年の年初来の上昇率は10.5%となり、基準価額は11月5日にそれまでの高値を更新し、12月に入っても更に上昇を続けています。
一時は欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」の可能性が取りざたされていた英国では、総選挙で保守党が勝利する可能性が高まり、EUとの対話が期待される展開になったことは、金融市場にとってプラス材料でした。2016年に英国のEU離脱が決まった時は市場に大きなショックが走りましたが、EU離脱が既定路線である今となっては、「いかにスムーズに離脱するか」が市場の関心事になっていると言えます。
先月の続き:ハイ・イールド債券への投資配分
先月のコラムで、「リスク資産の中でも、より景気変動の影響を受けにくい資産を選ぶ」という考え方に基づいて、ハイ・イールド債券(BB格以下)への投資については、「より格付けが高いBB格やB格への比率を引き上げる」方針であることをご紹介しました。
実際に、11月末時点の債券の格付け別構成比率を10月末と比べてみると、BB格が1.3%増加、B格も0.5%増加、一方で、CCC格は同じでした(図②)。先月の月報でお知らせした通り、ハイ・イールド債券の中でもより格付けが高いものを選別して投資していることが確認できます。
約1年ぶりに新興国株式の比率を引き上げ
新興国株式の比率は、2018年11月より、概ね3%前後でしたが、2019年11月末時点では1年ぶりに投資比率を増やし、4.3%に引き上げました(図③)。主要国の製造業の景況感が改善していることが主な背景で、先月に比べると、運用チームの見方は、やや強気となったと言えます。
景気後退のリスクに対する懸念はあるものの、保守的になりすぎず、リスクに見合った利回りやリターンが期待される資産クラスや銘柄を探し続けていることがわかります。 世界で12年、日本で5年以上支持されているベスト・インカムの戦略は、これからも、投資家の皆さまに代わって、世界中の金融市場からヘルシーなインカム*を提供できる資産に投資し続けます。
*ヘルシーなインカムとは、特定の資産に偏らず、世界中の様々な資産へのバランスのとれた分散投資によって獲得が期待されるインカムのことを表現しています。
![月報1ページ:当月のポイント 月報3ページ:グローバルインカムファンドの運用状況 月報2ページ:資産別構成比率](https://cdn.jpmorganfunds.com/content/dam/jpm-am-aem/asiapacific/jp/ja/images/content/best-income/column20191220_im01.png)
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。