このページでは、米国の景気後退のサインとして長短金利差(米国10年国債利回りマイナス米国2年国債利回り)と景気先行指数について見ています。
【上】では、米国の景気後退と長短金利差(月次ベース)について見ています。足元では、景気後退の事前サインとして、米国の長短金利の逆転(【緑色】の長短金利差が0%を割り込む状況)が注目されています。過去は一部の例外を除いて、長短金利が逆転した後にそれが解消に向かっていく中で景気後退が起きていました。足元では「深い逆イールド(長短金利差のマイナスが大きい状態)」が発生した後、これが徐々に解消する兆しが見られています。
【下】では、米国の景気先行指数と実質GDP成長率について見ています。【灰色】のコンファレンス・ボード景気先行指数(前年比)は、【青色】の米国の実質GDP成長率(前年同期比)に先行する傾向があり、足元は大きく低下しています。
過去は、2023年2月末時点の水準まで逆イールドが進んだ後や、コンファレンス・ボード景気先行指数が直近の水準まで低下した後は、景気後退が訪れる傾向があることがわかります。