このページでは、資産の取り崩し期の資産運用を見ています。
65歳から、3,000万円の資産を「毎月15万円」ずつ取り崩す場合の試算を見てみましょう。
【灰色】は、3,000万円を全く運用しないケースを示しており、82歳で資金を使い果たします。次に、①【深緑色】と②【青色】は、世界金融危機前の株価のピークまで「あと1年」のときに、それぞれ①先進国株式に100%、②先進国株式と先進国国債に50%ずつ、分散投資を続けながら、毎月15万円を取り崩す場合を考えています。【灰色】の運用をしない場合に比べ、①でも②でも資産運用を行うほうが、たとえ世界金融危機を経ても、残高が大きくなっています。胆力と冷静さが必要とされるのが、「67歳頃」です。世界金融危機に襲われ、一時期、約3,500万円まで増加した資産が、約1,200万円まで減少します。「資産運用を止めたい」と思うかもしれませんが、ここで止めると資金は続きません。ここは、運用していない人にとっては「絶好の買い場」=運用をしている人にとっては「手放してはいけない」タイミングと言えるかもしれません。