このページでは、米国株式への積み立て投資で「2,000万円」を目指す場合の試算を行っています。
【左】は、40-65歳まで、毎月いくらずつ米国株式に積み立て投資を行えば2,000万円貯まるか、について試算したものです(1975年以降、各年初から25年間の投資期間で、2,000万円貯めるために必要な毎月の積み立て金額を試算)。
25年間の米国株式への積み立て投資で2,000万円を作り出そうと試みる場合、【水色】の過去の平均では、毎月、約21,000円を積み立てる必要があります。一方、最悪のケースだと、【オレンジ色】で示す通り、1984年から2008年までの間、毎月38,000円も積み立てなければなりません。このケースは、【右のオレンジの実線】で示している通り、積み立て期間の最後に、大きな下落に襲われているため、大きな積み立て額が必要になっています。
但し、【右のオレンジ色の点線】を見ると、同じ1984年から2008年の25年間でも、実際には、(例えば、過去の平均の)21,000円を積み立てれば、終盤で2,000万円を達成できていたことがわかります。
以上から分かることは、積み立て投資は、目標期間や取り崩し開始が近づくと、目標を達成した時点で、より安定的な資産に振り替えるなどして、大きく減らさない工夫が必要だということです。時間の分散は、資産の分散と同じくらい重要です。ただし、積み立て投資は(当然ながら)時間が経てば経つほど、運用金額が大きくなります。言い換えれば、取っているリスクが大きくなります。例えば、リタイアの時期が近くなっているときに大幅な下落に見舞われてしまうと、資産の目減りを取り戻す機会がないまま、取り崩しを始めなければならなくなる可能性もあります。