このページでは、米国のGDPを見ています。
【左】では、米国の実質GDP成長率と失業率を見ています。網掛け部分は、米国の景気後退期です。【青色】で示す失業率は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の縮小により急上昇しました。その後、ワクチン普及による経済活動の正常化等の影響で、足元は大きく低下しています。
【右】では、米国の実質GDPの内訳を見ています。米国では個人消費がGDPの約7割を占めます。GDPは一国が生み出す財やサービスなどの生産物の合計です。生産物は、在庫投資を含め、すべて消費や投資に使用されますから、GDPという生産物は生産者の所得と等しくなります。この内訳では、輸入をマイナスとして表示していますが、これは他国の生産であり、他国の所得としてカウントされるべきものであるためです。個人消費や住宅投資、政府消費・投資などの項目は、自国・他国に関わりなく、その国内で行われるすべての財やサービスの消費や投資を含んでいるため、これらから海外で生産された財やサービスを差し引く必要があります。