このページでは、米国株式の絶対的・相対的な投資妙味を見ています。
【左】を見ると、足元では、相対的に高金利の米国でさえ、【青色】の長期金利が【オレンジ色】のコア・インフレ率を下回りました。つまり、現預金はもちろん、国債に投資をしても、資産が実質的に目減りするという状況が、米国でも起きています。
このような状況では、「過去と比べた割高感」が強い米国株式も、他資産と比較すれば評価が変わります。【紫色】のS&P 500の配当利回りは、今や長期金利やインフレ率を上回っており、株式の「相対的な魅力」は高まっていると考えられます。なお、【黄緑色】の株式益回りは、予想1株利益を株価で割ったものです。配当利回りではなく、益利回りと国債利回りを比較して株価の相対的な投資妙味を測ることもあります。
【右】は、米国株式の益回り・配当利回りと米国10年国債利回りを比較することで、両資産の投資妙味を判断しています。足元と同様に、株価の割高感が懸念されていたITバブル期などと比較してみると、過去と比べて、株式の「相対的な投資妙味」は高まっていると捉えることも可能です。