このページでは、主要国・地域の財政収支と中央銀行の総資産を見ています。
【左】では、主要国・地域の財政収支を見ています。
新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化をうけた、財政出動の規模について、2020年の財政赤字(GDP比)を見てみましょう。主要国・地域の赤字規模は、世界金融危機後を大きく上回っていることから、その当時よりも大胆な財政出動が行われたことがわかります。コロナ禍から回復する2022年以降は、追加経済対策が出る日本などを除いて、財政政策の景気押し上げ効果は大幅に低下する可能性を見ておく必要があるでしょう。
【右】では、主要中央銀行のバランスシートを見ています。
2020年以降はコロナ禍によって、米連邦準備制度理事会(FRB)を筆頭に急拡大しており、その拡大幅は世界金融危機後をはるかに上回ります。しかし、大規模な金融緩和もこれから縮小していく見通しです。FRBは今年3月で量的緩和を終了しました。今後は保有資産の縮小に向かう見込みです。欧州中央銀行(ECB)もパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を今年の3月で終了しました。