このページでは、過去の米国株式の強気相場(株価の継続的な上昇局面)を見ています。
ここで対象としている過去70年あまりの期間で見る限り、強気相場は、長ければ10年程度、短くても2年程度、続きます。同じ対象期間で見る限り、弱気相場は長くても2年半程度であり、弱気相場の後には、強気相場が訪れます。株式投資や一般的な資産運用は、たとえ弱気相場に入っているとしても、当初設定した資産運用の期間と、資産運用の目的を思い出して、長期目線に立つことが重要でしょう。
左下には、コロナ・ショック後の2020年3月下旬の底値から始まった足元の強気相場を示しています。
米国株式の強気相場は3年目に突入しています。【表】で過去の歴史をみると、強気相場の2年目は、1年目ほど強い相場ではありません。というのも、2年目の年間リターンは1年目よりも低下するケースが多いほか、平均で約10%の一時的な株安も経験しています。
但し、これらのデータは現時点で投資をやめたり手控えたりする理由にはならないと考えます。なぜなら、一時的に株安を経験しても、2年目の年間リターンは全てプラスです。また、1966年~【緑色】や1970年~【オレンジ色】のケースを除けば、強気相場は3年以上続いたことがわかります。なお、【緑色】や【オレンジ色】は、景気過熱や第1次石油ショックなどによる景気後退が影響して、短命の強気相場となりましたが、今回は近い将来に景気後退が訪れる可能性は低いとみています。