このページでは、日経平均株価の最高値から毎月1万円ずつ積み立て投資をする場合の投資成果を見ています。
日本の不動産バブルの最高値で日経平均株価に全額投資した場合は、直近の株価水準が当時を下回っていることからわかる通り、いまだに含み損を抱えることになります。一方、毎月1万円ずつ積み立てた場合、【灰色】の積立投資の資産価値は、【青色】の積立投資額を上回っていることがわかります。毎月一定額を買い付けて、時間の分散を行えば、より安い(高い)価格でより多くの(少ない)持分を買うことができます。その結果、毎月同じ持分を(異なる投資金額で)買い付けるよりも、平均買い入れ単価をさらに低くすることができるため、含み益に転じる可能性が高くなります。
このように、時間の分散は、資産の分散と同じくらい重要です。ただし、積み立て投資は(当然ながら)時間が経てば経つほど、運用金額が大きくなります。言い換えれば、取っているリスクが大きくなります。例えば、リタイアの時期が近くなっているときに大幅な下落に見舞われてしまうと、資産の目減りを取り戻す機会がないまま、取り崩しを始めなければならなくなる可能性もあります。資金を取り崩すタイミングが近づいたり、資産価値が目標金額に届く場合には、比較的安全な資産に移し替えることも検討に値するでしょう。