このページでは、主要国・地域の製造業の景況感を見ています。
まずは、チャートの見方を説明します。【黒色の上下矢印】で示しているように、【色付きの太い線】が、「上に行けば景況感は改善」、「下に行けば景況感は悪化」していることを表しています。また、チャートの右側を見ると、【点線】がありますが、これは景況感指数の「50ポイント」を示しています。景況感指数は「50が中立」です。50よりも数値が大きい場合は、「前月と比べて企業の景況感が改善している」ことを意味しています。一方で、50よりも数値が小さい場合は、「前月と比べて企業の景況感が悪化している」ことを示しています。
一般に、企業は、取引先からの注文状況や店頭での顧客の往来などから、自社製品・サービスへのニーズや、幅広い景況感をいち早く感じることができます。企業は、これらを認知した後に、生産や雇用の増減や設備投資の判断、業績の修正や公表、給与・ボーナスの増減を実施します。そのため、例えば、家計の景況感よりも、企業景況感のほうが、景気に先立って動く可能性があります。足元の主要先進国の企業景況感指数は、世界的な地政学リスクやインフレ、急速な金融引き締めなどを背景に、悪化基調となっています。