このページでは、円高のリスクと為替ヘッジについて見ています。
【左】では、物価の動向も考慮した円の平均為替レートを見ています。上に行くほど円が高く、下に行くほど円が安いことを示しています。足元は、歴史的な円安水準であることがわかります。
【右】では、ドル円レートの騰落率とヘッジコストについて見ています。【青色】で示したドル円のヘッジコスト(12ヵ月移動平均)は下側に振れるほど、ヘッジコストが上昇していることを示しています。ヘッジコストが上昇すると、為替ヘッジを行って外貨建て資産に投資する際に、運用成果を低下させる要因となります。しかし、【灰色】の過去のドル円レートの12ヵ月騰落率の推移と比較すると、【薄い灰色の網掛け部分】で示すとおり、過去においては、ヘッジコストを大幅に上回る円高となった局面は頻繁に存在することがわかります。以上の点を考慮すれば、ヘッジコストは以前よりも上昇しているものの、円高リスクが高まる局面での為替ヘッジの活用は、引き続き有効かもしれません。