このページでは、ドルや資源価格と新興国株式との連動性を見ています。
【左】では、ドルとアジア株式(除く日本)について見ています。ドルの平均為替レートが下落する局面では、先進国株式に対して、アジア株式が堅調に推移する傾向にあります。この背景として、例えば、米国の金利上昇懸念が強くなく、リスクオンが続く環境においては、ドルを売って、相対的に期待リターンが高いと考えられるアジアを含む新興国に資金を移す動きが挙げられます。反対に、FRBの金融引き締めなどにより、ドルが上昇する局面では、アジア株式が相対的に軟調に推移する傾向が見られます。
【右】では、資源価格と新興国株式(除くアジア)について見ています。コモディティ価格指数が下落する局面では、新興国株式(除くアジア)が先進国株式に対して軟調に推移する傾向があることがわかります。メキシコやブラジル、チリ、南アフリカなど、アジアを除く新興国には資源国が多いことを考えれば、この動きは理解できます。反対に、資源価格が上昇する局面では、新興国株式(除くアジア)が相対的に堅調に推移する傾向が見られますが、足元ではこの連動性が見られません。