このページでは、米国長期金利と新型コロナワクチンの金融市場への影響を見ています。
【左】は、米国10年国債利回りの動きと各国・地域株式のリターンを見ています。過去のデータをみると、【薄紫色】で示している米長期金利が上昇する局面では、日本株式がアウトパフォームし、新興国株式がアンダーパフォームする傾向があることがわかります。これは、米長期金利が上昇するときは米ドル高になることが多く、これが日本株式には追い風である一方、新興国株式には逆風になることなどが影響していると考えられます。
【右】は、ワクチン接種が完了した人の割合を見ています。足元では、日本を含め、世界的に新型コロナの感染再拡大が収まりつつありますが、いずれまた感染状況が悪化する可能性には注意が必要です。この点も考慮すると、一部を除き日本よりワクチン接種が遅れている新興国への投資には慎重姿勢で臨んだほうが良いかもしれません。