このページでは、米国長期金利が上昇する局面の各資産のリターンを、短期的な視点で見ています。
【紫色】は、過去5年間のうち、米10年金利が「短期間で大幅に」上昇した局面のリターン(平均値)を示しています。このような局面では、債券に留まらず、新興国株式やグロース株式、ディフェンシブセクター株式など、幅広い資産価格が下落する傾向にあることがわかります。
このような波乱に備えたい場合は、金利上昇に強い日本やバリュー、景気敏感セクターの株式などをポートフォリオの一部に加えておくことが一案です。
但し、米10年金利の「短期間で急上昇」はそう頻繁に起きておらず、過去5年間の対象サンプル数は18しかありません。一方、【灰色】で示している「緩やかに金利が上昇した局面」のサンプル数は115もあり、このケースの週次リターン(平均値)を見ると、国債や投資適格社債を除く多くの資産が上昇したことがわかります。