このページでは、世界景気のサイクルと各資産のリターンを見ています。(前のページもあわせてご参照下さい)
【青色】は、前ページでみた「製造業PMIが53以上だが低下基調(=世界景気が減速基調)の局面」におけるリターンです。
一方、【紺色】は、「製造業PMIが50以上かつ53未満で低下する局面」におけるリターンです。この局面の主なリターンの特徴は、次の2点です。
①世界景気の減速が鮮明になると、一時的なリスクオフ(株安・金利低下)も起きやすく、株式よりも債券などのインカム系資産が相対的に安定的に推移する可能性があります。今後の景気動向次第では、信用力が高い債券などへの分散投資を検討したいところです。
②次に、株式投資について考えてみましょう。景気減速が本格化する局面では、相対的にリターンが高く、安心感のある、ディフェンシブセクターやクオリティ、米国株式などへの投資比率を高めにするのも一案です。
上記の通り、一口に景気減速局面といっても、その度合いによって資産価格の動向は大きく変わり得るため、経済環境に応じた保有資産のメンテナンスが重要になります。