このページでは、世界景気のサイクルと各資産のリターンを見ています。(次のページもあわせてご参照下さい)
【緑色】は、「グローバル製造業PMIが上昇基調(=世界景気が加速基調)の局面」におけるリターンの傾向を示しています。過去は、債券より株式、中でも新興国や日本、情報技術セクター、景気敏感セクター株式などが堅調なリターンとなっています。
一方、【青色】は、「製造業PMIが53以上だが低下基調(=世界景気が減速基調)の局面」におけるリターンです(補足:53という水準は「PMIが好況を示す50以上だが低下局面」の平均値で、足元は同水準を上回っています)。この局面の主なリターンの特徴は、次の2点です。
①まだまだ好況という状況を反映し、債券よりも株式の平均リターンの方が高くなる傾向があります。もっとも、【緑色】の局面と比べれば、株式のリターンが低下している点にはご注意下さい。
②次に、株式の投資戦略について考えてみましょう。【緑色】の景気加速局面で大幅上昇しやすい日本や新興国、情報技術セクター、景気敏感セクターなどのリターンが低下する一方、ディフェンシブセクターには安定感があります。保有株式が、昨年大幅上昇した景気敏感やハイテク株式に偏っている投資家の方は、ディフェンシブ株式も含めてバランスを取り戻したいところです。