このページでは、世界の金融市場の動向を見ています。
【左】は、2021年年初来の各資産のトータルリターンを見ています。【水色】で年初来のリターンをみると、上位には昨年大きく下落したエネルギーや金融セクターに続いて、米欧株式が並んでいます。一方、7-9月期【オレンジ色】だけをみると、年前半に大きく出遅れた日本株式の急上昇が最も目立ちます。日本株式が復調したきっかけは、菅前首相の退陣表明に伴う国内政治の不透明感解消と、新政権の政策期待でした。しかし、やがて政治を巡る投資家の期待が後退したこともあり、足元では再び出遅れ感が強まっています。
【右】は、米国、日本、新興国の予想株価収益率(PER)を見ています。企業業績見通しに対する株価の割高感が強い米国と比べ、日本株式には割安感があります(→【紫色の点線】を参照)。この相対的な割安感は、日本以上に今年の出遅れ感が強い新興国株式にもみられます(→【水色の点線】を参照)。