このページでは、世界景気のサイクルと日米株式の相対パフォーマンスを見ています。
【左】は、世界の経済成長率とグローバル製造業PMIを見ています。【黄緑色の点線】で今後の成長率の見通しを見ると、目先は、デルタ株の感染拡大の落ち着きや、それに伴う供給不足の緩和で、景気は再加速する可能性がありますが、来年までを見通せば、減速基調に入る可能性があります。来年に減速基調に入る理由としては、財政・金融政策の刺激効果や、経済正常化に伴う需要と生産の急回復といった一過性の要因が剥落していくことなどが挙げられます。このような動きを反映し、【紫色】の世界景気のサイクルを表すグローバル製造業PMIも、来年は低下基調で推移するとみています。歴史を見る限り、PMIの低下トレンドが「わずか数ヵ月」で終わることはないでしょう。
【右】は、グローバル製造業PMI(3ヵ月移動平均値)と日米株式の相対リターンを見ています。【水色】に注目すると、過去は製造業PMIが好況を示す50以上でも低下基調に転じると、日本株式は米国株式に対してアンダーパフォームする傾向がありました。