このページでは、景気サイクルと財政収支と米国の長期金利を見ています。
【左】を見ると、主要国・地域の財政赤字(GDP比)は、コロナ禍を受け2020年に大きく膨らみました。しかし今後は、“脱コロナ”の進展とともに、赤字が縮小する見込みです。尤も、足元では米国のバイデン新政権の更なる財政刺激策が期待されており、これは財政赤字の拡大に繋がります。とは言え、景気の再加速が進んだ後は、気前の良い財政の話ばかりではないかもしれません。
【右】を見ると、「経済の体温計」である米国10年国債利回りは、グローバル製造業PMIの上昇局面でつられて上がる傾向にあります。また、米国の金融政策に関しては、2021年に「利上げ」は起きなくとも、経済活動の正常化が順調ならば、2021年の後半頃に「量的緩和の縮小」を巡る観測が高まる可能性に注意が必要です。