このページでは、ITバブルのピークの前後5年間と、直近5年間の米国株式市場を見ています。
足元のように、ハイテクバブル前後の相場における対策としては、セクター分散で投資の一極集中を回避することも選択肢になり得ます。
ここで、過去のITバブルを振り返ることで、投資のヒントを得たいと思います。【上】は、ITバブルのピークの前後5年間の米国株式市場の動向をセクター/スタイル別で見たものです。右から順に、情報技術、グロース、電気通信、S&P 500の4つは、【紫色の棒】の2000年3月のピークを挟んで「ブーム&バースト(破裂)」を経験しました。一方、その他のパフォーマンスは、バブル生成期の上昇率こそ冴えなかったものの、バブル崩壊後の長期低迷は回避できていたことがわかります。
【下】は、直近5年間の米国株式のパフォーマンスを見たものです。【上】ほどの過熱感はないものの、やはり情報技術やグロースなどハイテク関連の上昇率が目立ちます。一時ほどではありませんがハイテク株式の成長期待は依然根強いことがわかります。「上手くタイミングをとる」ことができない投資家は、流行の資産に偏り過ぎたポートフォリオにならないよう注意したいところです。