今すぐチェック!足元の運用状況 2021年6月のポイント
6月のポイント
6月の騰落率は年1回決算型、毎月決算型ともに0.7%上昇しました(図①)。設定来の騰落率はプラス約24%(図②、非年率)、年率でプラス3.2%1です。
6月の市場環境は、引き続き、新型コロナウイルスのワクチン接種が加速していることで、特に米国や欧州圏などの先進国で好調な経済指標が発表され、堅調な展開となりました。米国では、製造業・サービス業ともに旺盛な需要に供給が追い付かず、賃金や物価が上昇しています。ここ最近、このコラムでも指摘してきたインフレ懸念は残るものの、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が「1970年代のようなインフレに直面する可能性は極めて低い」と発言し、インフレ圧力の大部分は一過性との見方を示したことで、過度なインフレへの懸念は後退したようです。この結果、株式や、米国ハイ・イールド債券など世界の多くの資産が上昇しました(図③)。
6月末のベスト・インカムのポートフォリオの平均利回りは3.7%でした(図④)。過去1年の平均値4.0%、過去3年の平均値4.3%2と比べると、足元やや低下傾向であるものの、空前の低金利環境の中、運用チームは、リスクとリターン、利回りのバランスを考えながら、資産配分や銘柄選択を行い、安定的なインカム3水準を設定来、維持しています。
リスクとリターンのバランスを考えてインカムを追求
たとえば、2020年9月から新たに投資を開始したカバードコールは、ポートフォリオの利回りを支える重要な資産です。カバードコールについて簡単におさらいすると、「コールオプションを売る」というデリバティブを使った戦略で、その目的は、コールオプションを売ることで得られるプレミアム収入によるインカム獲得を狙ったものです。ベスト・インカムで投資するカバードコール資産は、5~6%程度の利回りを持つ上に、株価下落時にはクッション効果が期待されます。利回りの確保に加え、一定の価格上昇が期待でき、さらにポートフォリオの下落リスクを和らげることを狙ったもので、まさに、リスクとリターンと利回りのバランスを考えた資産だと考えます(カバードコールの詳しい説明はこちら)。
毎月決算型では、より安定的なインカム水準が主な原資であり、設定来で毎月30円4の分配金を支払い続けています。
ファンド名に使われている「ベスト・インカム」という名称は、「Highest(最も高い)」なインカムではなく、「Best(ベスト)」なインカムをご提供したいというファンドのコンセプトに由来するものです。設定から間もなく7年、運用戦略としては10年以上が経ちますが、このコンセプトはファンドの根幹をなすものです。10年後も20年後も、「ベスト」なインカムをお届けできるよう、運用チーム一同、最善を尽くしてまいります。

1年1回決算型、毎月決算型2014年9月17日(設定日)~ 2021年6月末
2過去1年の平均値は2020年6月末〜2021年6月末、過去3年の平均値は2018年6月末〜2021年6月末、小数点第一位を四捨五入
3インカムは、債券の利息や株式の配当など一定期間毎に受け取れる収益を指します。
41万口当たり、税引前
「JPMベスト・インカム(年1回決算型)/(毎月決算型)」を総称して「JPMベスト・インカム」または「ベスト・インカム」と言います。投資先ファンドとは「JPモルガン・インベストメント・ファンズ-グローバル・インカム・ファンド」の「Iクラス(円建て、円ヘッジ)」(「グローバルインカムファンド」と言います。)を指します。「ベスト・インカムの投資先ファンドの運用戦略」を「ベスト・インカムの運用戦略」と呼ぶ場合があります。ベスト・インカムは投資先ファンドを通じて実質的な運用を行います。上記の運用に関する説明は投資先ファンドにおけるものです。ただし、ファンドの騰落率に関しては、ベスト・インカムの騰落率のデータです。当ファンドの投資先ファンドのポートフォリオを「ベスト・インカムのポートフォリオ」と呼ぶ場合があります。本サイトに記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。 当記事で言及している個別銘柄については、売買の推奨を目的として示したものではなく、組入れを保証するものではありません。当記事で掲載している数値は小数点第2位を四捨五入しています。当記事に記載された意見・見通しは表記時点での弊社および弊社グループ会社の判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあります。