今すぐチェック!足元の運用状況 2019年12月のポイント
12月のポイント
2019年12月の騰落率は1.1%の上昇でした(図①)。この結果、2019年1年間の上昇率は11.7%となりました(図②)。米中の貿易摩擦は協議が進展し、落ち着きを見せています。また、世界の主要銀行による金融緩和が続いていることは、金融市場にとっての強力なサポート材料で、投資家に、よりリスクオンの姿勢がみられる環境になったと言えるでしょう。
今月の月報で注目すべきポイントは2点です。
1)景気に対する見方が改善
月報4ページの市場見通しには、景気の先行きについての見方が毎月示されています(図③)。これは、どのインカム資産にどれくらい投資するべきかを考える際の出発点になります。先月までの月報には記載されていた「景気後退」の4文字が、今月ではなくなっていることにお気づきでしょうか?もちろん、景気後退のリスクはゼロではありませんが、かなり確率が低くなったと判断したため「景気後退」という言葉がなくなり、代わりに「緩やかな成長が継続」、「景気が再加速」という言葉が並んでいます。このことから、運用チームの景気に対する見方が改善したことがわかります。
2)2つの資産クラスを追加
12月は、「グローバル・インフラ株式」と「先進国投資適格債券」の2つの資産クラスを追加しました。追加した理由は「運用状況」に記載されています(図④)。
「グローバル・インフラ株式」は電力、水道などの公益事業や鉄道や港湾などのインフラを保有あるいは運営する企業の株式です。株式資産の中でも相対的に利回りが高くボラティリティも低い傾向にあることから、投資妙味が高いと考えています。
「先進国投資適格債券」は、引き続き景気サイクルの後期であることを意識した資産です。債券運用のプロフェッショナル達が、比較的格付けが高い投資適格債券の中から、相対的に利回りが高く、かつ格下げの可能性が低いものを選んで投資しています。
市場環境に応じて資産配分を変更することがベスト・インカムの特徴のひとつです。足元では、景気に対する見方を変えつつあり、緩やかな成長局面を想定することによっても、今後の資産配分を少しずつ変化させるかもしれません。これからも、J.P.モルガン・アセット・マネジメントの運用プロフェッショナルが総力を結集し、お客さまに代わって世界のマーケットと向き合い、市場環境に応じて「ベスト」と考えられるポートフォリオを構築していきます。